「自分らしく生きたい。」
そう思ったことがない人は、きっと少ないと思います。
ですが、いざ「自分らしく、ってどんな生き方?」「自分らしさって何?」と聞かれると、うまく答えられない。そんな経験はありませんか?
真面目に頑張ってきた人ほど、この問いに詰まりやすいもの。
でも、答えられないからといって、あなたに「自分らしさ」がないわけではありません。
なぜ、「自分らしさ」が分からなくなる?
それは、まわりの期待に応え、役割をきちんとこなし、「ちゃんとした人」であろうとしてきた時間が長いから。
その間に、「本音の自分」と「表に見せている自分」のズレが、少しずつ大きくなってしまったのです。

たとえば、こんなことはありませんか?
- 誰かに頼られるとつい引き受けてしまう。
- 本当は疲れているのに「大丈夫」と言ってしまう。
- 空気を読んで、自分の意見を後回しにする。
ひとつひとつは小さなことでも、積み重なると「本当はどうしたいのか」がだんだん分からなくなってくるんですよね。
これは、性格の問題でも、意志の弱さでもありません。
まわりをよく見て、気を配れる人ほど起こることなんです。
「偽りの自分」は、あなたを守ってきた自分
誰かの役に立ちたい、期待に応えたいという気持ちは、決して悪いものではありません。
「表に見せている自分」でいることで、信頼を得たり、居場所を守れたりした場面も、きっとたくさんあったはずです。
ただ、それが「自分の本音」よりも優先される状態が長く続くと、いつの間にか、偽りの自分のほうが素の自分より前に出てくるようになってしまいます。
すると、頑張っているのに満たされない、なんとなくしんどい、という感覚が残るようになるんですよね。
なので、ここでいう「脱ぎ捨てる」は、これまでの自分を否定して捨てることではありません。
ここまでずっと自分を守ってきてくれた自分に「ありがとう」と言いながら、そっと脱いで、休ませてあげる。
そんなイメージです。
自分らしさとは、特別な才能や個性ではありません
そして、「自分らしさ」と聞くと、人と違う才能や目立つ個性を思い浮かべるかもしれません。
でも、自分らしさはそういうものではないんです。
「私はこうしたい」
「これは心地よくない」
そんな自分の本音に気づいて、日々の小さな選択に活かせていること。
それが、自分らしく生きている、ということです。
今日のお昼ごはんを、「何でもいい」ではなく自分で選ぶ。
断りたい誘いを、ひとこと添えて断る。
そんな小さな積み重ねが、自分らしい人生をつくっていきます。
偽りの自分を脱ぎ捨てる4つのステップ
では、自分らしさを取り戻すための4つのステップをご紹介します。
用意するのは、ノート1冊と、1日5分だけ。
まずは「今日、本当はどうしたかった?」と自分に聞いてみることから始めましょう。

▷ STEP1 一日の終わりに、3つの質問をノートに書く
寝る前に、次の3つを書き出します。
- 今日、我慢したことは?
- 本当は、どうしたかった?
- 次からは、どうする?
たとえば、こんなふうに書きます。
我慢したこと:同僚の頼まれごとを、断れずに引き受けた
本当は:今日は早く帰って、ゆっくりしたかった
次からは:「今日は難しいので、明日でもいい?」と聞いてみる
最初は、書くことが見つからなくても大丈夫。
うまく言葉にできない日は、「なんとなくモヤモヤした」「疲れた」のひとことだけでもオッケーです。
「我慢した自分はダメだった」と評価するためのノートではありません。
「あのとき、本当はこう思っていたんだな」と、自分の本音に気づくためのノートです。
▷ STEP2 1〜2週間たったら、見返してパターンを見つける
1〜2週間たったら、一度、まとめて読み返してみます。
- どんな場面で、本音を飲み込みやすいか(仕事の場面、家族の前、など)
- 誰の前で、飲み込みやすいか
- どんな言葉で、飲み込んでいるか(「大丈夫」「私がやるよ」など)
気づいたところに、線を引いたり印をつけたりしてみましょう。
自分のパターンが見えてくると、本音を飲み込みそうになる瞬間に、「あ、ここだ」と気づけるようになります。
この「気づける」ことが、偽りの自分を脱いでいく、大きな一歩です。
▷ STEP3 本音を伝えてみる・実行してみる
パターンが見えたら、次は本音を伝えてみよう・実行してみようチャレンジです。
- 「何でもいい」を、「今日はこれが食べたい」に変える
- 「大丈夫!」ではなく「ちょっと疲れてるんだよね」と伝える
- 頼まれごとにすぐ返事をせず「少し考えさせてね」と伝える
そして、やってみたあとは、ノートに一行だけ書きます。
「やってみて、どうだった?」
意外とすんなり伝わった、思ったより気持ちが軽くなった、という発見が、次の小さな選択を後押ししてくれます。
▷ STEP4 背負いすぎたものを書き出して、手放すものを選ぶ
最後は、暮らしのなかで背負いすぎたもの、引き受けすぎた役割、我慢してきた本音を、ノートにすべて書き出してみます。
そして、ひとつずつ、こんなふうに分けてみましょう。
- これからも続けたいこと
- 少し減らしたいこと
- 手放したいこと
全部を手放す必要はありません。
まずは「手放したいこと」の中から、ひとつだけ選んでみてください。
少しずつ手放していくと、本来の力は、自然と戻ってきます。

まずは、自分を取り戻すことから
頑張って変わろうとする前に、まず、自分を取り戻すこと。
それが、偽りの自分を脱ぎ捨てるはじめの一歩になります。
自分探しにインドに行くのが昔流行りましたが、自分というものは遠くに探しに行くものではありません。
今の暮らしの中で、少しずつ余計なものを手放し、本音に気づく時間を増やしていく。
それだけで、ムリに探したりつくったりしなくても、自然と「自分らしい自分」が見えてきます。
今、あなたが「なんとなくしんどい」と感じているとしたら、それは頑張りが足りないからではなく、抱えすぎているサインかもしれません。
一度、自分の暮らしと心を静かに見直してみる時間を、持ってみてくださいね。
【小川かほり『じぶんデトックス®』主宰・著者】
頑張っているのに前に進めず、「私、このままでいいのかな」と感じている女性へ。
モノ・思考・感情・役割など、抱えすぎたものを整理して、「本当はどうしたい?」を明確にするじぶんデトックス®を主宰。整理整頓とコーチングを通して、自分らしい人生や働き方を、自分の意思で選び、前に進めるよう伴走しています。
▷「もっと頑張る」前に、今の自分を整理してみませんか?
『じぶんデトックス―こじらせ女子の整理整頓術―』は、抱えすぎたモノを手放しながら、自分の気持ちや生き方を整理していくための一冊です。
誰かの期待に応えるために無理をする毎日から、自分の本音を大切にできる毎日へ。
「私、このままでいいのかな」と感じたとき、自分らしい人生を取り戻す最初の一歩としてお読みいただけます。
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