お金の使い方は人それぞれ。
整理整頓のサポートをしていると、その人の価値観や個性がよくあらわれるなあ……といつも考えさせられます。
ひとりとして同じ人間はいないからこそ、お金の使い方に「正しい・正しくない」はありません。
でも、せっかくなら意味のあるお金の使い方をしたいですよね。
意味のあるお金の使い方って?
幸せになるお金の使い方としてよく言われているのが「生き金」「死に金」です。
【生き金とは】
自分によい変化があるモノやことにお金を使うこと
✔︎ プレゼント
✔︎ お祝いや贈り物
✔︎ 学び
✔︎ 寄付
✔︎ 気分が上がるモノやこと、経験
【死に金とは】
よい変化どころかプラスにならないモノやことにお金を使うこと
✔︎ 見栄や価格だけで選んだモノ
✔︎ 気乗りしない付き合い
✔︎ 必要のない贅沢
✔︎ ギャンブル
この「生き金」「死に金」を見ると、そうよねーって思いますよね。
確かに、学びや経験など前向きなことに使えばいい変化が起こりそうなもの。
ですが、中にはセミナージプシーに陥ったり「とにかく行動!」で疲弊してしまったりする方もいらっしゃいます。
こうなってしまうのは、その人が悪いわけではありません。
自分にとって意味のあるお金の使い方ができていないからなんですよね。
意味のあるお金の使い方ができないのは「知らない」から
意味のあるお金の使い方ができない理由。
それは、自分を知らないからです。
自分を知らない、というのは、何が好きで何が得意で何を大切にしていて、何をすれば心が喜ぶのか。
こういったことを知らないまま、世間的に「よい」とされているモノやことにお金を使ってしまうから、どれだけお金を使っても満たされず、お金を使うこと=後悔することという図式が出来上がってしまうんですよね。
なので、自分にとって意味のあるお金の使い方をするためには、一度しっかり時間をとって「自分」という人間を知る必要があるのです。
自分を知らないと無駄遣いが止まらなくなる
以前、整理整頓のサポートをさせていただいたクライアント様。
「無駄遣いが止まらず部屋が本当に汚い。そんな自分が本当に嫌で情けないけど、どうしようもできない。」ということで、必要なことにお金を使いそんなご自身のことを好きになれるようサポートさせていただきました。
しっかり時間をとって「自分を知る」というワークを進めていただいたのですが……やっぱり全然違っていたんですよね、自分が思っていた「自分」と、改めて深堀した中で見えてきた「自分」が。
自分らしくない取捨選択を繰り返していたから、結局それは無駄遣いになっていたのです。
無駄遣いは「ゆるく長期戦」でやめていこう
自分のことが理解できれば、そこから少しずつ意味のあるお金の使い方ができるようになります。
ただ、理想とする状態に辿り着くまでにはどうしても時間はかかります。
すぐに結果が欲しい、さっさと現状を変えたい、と焦る気持ちはよくわかるのですが、ここで一気に変えるとすごいんですよ、反動が。
私も焦って変えようとして大きな反動にやられ、ふり出しに戻る……というのを散々繰り返したのでね。
すぐに変わらなくても大丈夫、多少無駄遣いをしても大丈夫。
こう割り切って、長い目で見て変化できるよう行動していきましょう。
大切なのは問い続けること
整理整頓の話となると「捨て活」とか「スッキリさせる方法」といった目先の困りごとを解決する方法が求められるし好まれます。
でも、自分という人間を知り、その人間にとって意味のあるお金の使い方はなんなのかを知るという根本をテコ入れしない限り人って変われません。
私もその苦しさをなんとか乗り越えてきたひとりで、確かにテコ入れするのは苦しかったですが、何も満たされずただただ苦しくその原因もわからない状態が続くよりは全然楽!って今となっては思います。
自分を理解すること。
そして今の自分にとってそれは本当に必要なモノ・ことかどうかを問い続けること。
これが意味のあるお金の使い方をするためには必要不可欠です。
お金を活かすも殺すも使い方次第。
後悔のない使い方をしていきたいですね。