昨年、叔父が亡くなりました。
飄々として不思議な空気感をまとっていた叔父。
まさかこんなに早く別れの時が訪れるとは思っていなくて、今でもふと現実なのかな?と思うことがあります。
叔父を見送った後、火葬場から自宅に戻る車の中で家族とこんな話をしました。
「自分の棺桶に何を入れたい?」
「棺桶に何を入れて欲しい?」
これ、あなたはどうですか?

棺桶に入れるということは、それだけ大事なモノ。
そして、燃やせるモノ。
初めて家族でこんな内容を話し合ったのですが、実際考えてみると意外と難しいんですよね。
まずは父から。
父とは終活の話を何年か前からしていたのですが、ここまで具体的な話をしたのもこれまた初めてです。
ゴルフ好きな父。
てことはゴルフ道具?という意見が出たものの「燃えないから却下じゃね?」となり、父自身も「それはいらない」とのこと。
いつも乗り回している車は、棺桶には入らない。
仕事道具もパソコンも、燃えないから却下。
仕事で長年着た作業着ならよく燃えるからいいんじゃね?となったのですが、父自身は再び「それもいらない」とあっさり拒否。
結局、父が大切にしているであろうモノが他に挙がることはなく、父自身もこれ!というモノを挙げることはありませんでした。

お次は母。
母はモノが捨てられずたくさん抱え込むタイプなので、何が大切なのかがよくわかりません。
家族のアルバム?
長年勤めた職場の服?
父にプレゼントされた貴金属?
色々挙がったのですが、どれも本人はしっくりこないようで。
最終的に、まさかの「編み物道具を入れて欲しい」発言が炸裂しました。
……え???
子どもたちはみんなびっくり。
それもそのはず、誰も棺桶に入れて欲しいほど「母は編み物が好き」と認識していなかったからです。

私の目から見て、編み物道具を大切にしている気配がまったくない母。
この話をしなければ、誰も棺桶には入れてくれなかったでしょう。
ちなみに私は「お姉は本でしょ」ということで、著書を挙げてもらいました。
確かに、本は私の生きた証でもあるので入れて欲しい。

他に入れて欲しいものはあるか?と考えたのですが……相棒のパソコンは入れられないからムリなんですよね。
今なら、プレゼントしてもらったネックレス、スカーフ、靴とかかなあ。
パッと思い浮かばないから、ちょっと考えてみようと思います。(いつまで人生続くかはわかりませんが)
結局家族5人、特に答えが出ないままその話は終わり。
始まりはちょっとした雑談でしたが、モノとどう付き合うかについて改めて考えさせられました。
「人のモノは捨てないでくださいね」
「まずは自分のモノからですよ」
と、クライアント様には常々お伝えしているのですが、自分から見ていらないモノに見えていたとしても、本人にとってはものすごく大切なモノかもしれないし、逆も然りです。
ただ、大切なら大切に扱ってあげないと、誰も大切なモノだと認識してくれません。
自分が大切ならそれでいいのでしょう。
とはいえ、誰が見ても大切にしているなと感じるくらい、私自身も自分の持ち物や日々の暮らしに携わることは大切にしていこうと改めて思ったドライブ時間でした。
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