先日のじぶんデトックスでもお話したのですが、いつも誰かや何かに振り回されて忙しい人、自分と向き合う時間を確保出来ない人は、他者と自分との間に境界線を引くのが苦手な方が多いように感じます。
こういう人って、共感力が高かったり、寄り添う力が強かったり、めちゃくちゃ優しかったりするんですよね。
この共感や寄り添いは、本人にとっては息を吸うように出来ること。
なので関わる相手に安心感を与え信頼を得やすい一方で、知らず知らずのうちに他者の問題を抱え込み一緒に悩み振り回されてしまうため、しんどい特性だったりもします。
私も比較的共感力が高い方です。
そして、かつては寄り添い一緒に悩むことが正義であり優しさだという価値観だったので、しょっちゅう振り回され、苦しいなぁ……と思っていました。
何が苦しいかって、他者の人生の荷物をいつのまにか持たされていることです。
※自分から荷物を背負っているという自覚はなかったのでこの認識。相手は悪くない。
さらに振り回されることで自分を後回しにしてしまうため、人生の舵をコントロールできていないことが本当ーーーにしんどかったんですよね。

この状態は、荷物の持ち主によっては過度な依存を引き起こし、最終的には共倒れしてしまう危険があります。
なので、どこかで腹を括って境界線を引かなければなりません。
とはいえ、境界線を引く上で必ずぶつかるのが
そんな冷たいことできない……!
悩んでいる人を放っておくなんて……!
あんなに苦しんでいるのに……!
という葛藤です。
腹を括らなきゃとは思うものの結局ここが乗り越えられないから、いつまでも荷物を持ってしまうんですよね。
ここで、立ち止まって改めて考えてみたいのが、自分にとっての
「寄り添うとは」
「優しさとは」
についてです。
悩み困っている人に対しては、一緒に悩み考えてくれることが優しさだと多くの人は捉えていますよね。

ですが、状況によってはその優しさが、相手が自分で考え自力で悩みから抜け出す機会を奪っているとしたら。
相手のためを思って……という優しいベールの下に、自分を守り正当性を主張したいというエゴがあるとしたら。
誰かに必要とされたい、困っている人ならきっと私を必要としてくれる、という承認欲求を満たすための行動だとしたら。
本当に相手を思うのであれば、悩みや苦しみといった荷物はこちらが背負うモノではないこと。
相手の荷物を背負うのなら、めちゃくちゃ覚悟がいること。
今までは気付けなかったことが見えてくるはずです。
私自身、しんどかった離婚前後のメンヘラ期(じぶんデトックス前)を優しい人たちに支えられまくって乗り越えています。
ほんとうにありがたくて、感謝してもしきれないくらい。

この時まわりにいてくれた人は、私の荷物を背負おうとするのではなく、私の復活を信じて見捨てることなくただただ見守ってくれました。
だから私も「自分が変わらないとずっと同じ状況が続くんだ……よし、もう腹を括ろう」と自分の問題に向き合い乗り越えることができたんですよね。
常に寄り添い支えることで、相手の自立を阻止しているのならそれは関わり方を考える必要があります。
「私はあなたの人生の荷物は持ちません」という姿勢で相手に関わること。
あなたは自力で立ち上がれるよ、問題を乗り越えられるよという気持ちで接すること。
これが、自分も相手も大切にすることにつながるのではないかなと思います。
あなたがもし、いつも誰かや何かに振り回されて忙しいかったり自分と向き合う時間を確保出来なかったりするのなら。
その原因が、相手の荷物を持ってしまうことだとしたら。
今後どんな関わり方をすれば、状況は良い方向に向かいそうですか?
ぜひ考えてみてくださいね。
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