『片付いていない部屋の住人が答えることができない質問』って、ご存知ですか?この質問をすると、部屋が散らかっているんです…という方の多くが答えられない、もしくはゴニョゴニョおっしゃいます。それがダメ、というわけではないですが、この質問に答えられるようになれば、部屋の状況は少し変化するかもしれませんよ。
今回は、片付いていない部屋の住人が答えられない質問や、片付いた部屋に舞い込むギフトについてお話します。さて、自分はどうかな?とぜひ振り返ってみてくださいね。
片付いた部屋と散らかった部屋の分かれ道
先日、美味しいお菓子をいただきました。缶に入った丸まったロールが美味しい焼き菓子で、コーヒーと合わせて美味しくいただきました。
さて、あなたはこの缶ってどうしてますか?
☑︎ 何かの入れ物に使うかも!
☑︎ 可愛い!取っておこう!
☑︎ 一応、保管しておこう!
って取っておきますか?それとも、捨てますか?
私自身は、缶が目に入った瞬間、燃えないゴミ袋行き決定という決断を下します。
お菓子をくださった方の気持ち、お菓子を選ぶために要した時間、美味しいお菓子の味、美味しいねーって食べる幸せな時間。これらはもちろん、ありがたく頂戴します。缶をすぐに処分するからって、その気持ちを無下にしているわけではありません。つぶれやすいロールの焼き菓子を、潰さずに届けてくれてありがとう。ここでもう缶の役目は終わっているので、感謝してさようならです。
絶対に必要?絶対にいる?この缶じゃなきゃだめ?そこまでして取っておいて、何を入れるんですか?
私にはこれが必要です!と声を大にして言えないのであれば、部屋を散らかす仲間がまたひとつ増えただけ。こういった判断のひとつ、行動のひとつが、片付かない部屋とすっきりとした部屋との分かれ道になるのです。
片付かない部屋とすっきりとした部屋、どちらを手に入れたいのか自分で決めていれば、選択も行動も全てが変わります。『それ、取っておいて何に使うの?』と聞かれて明確に答えられないのであれば、今後のあなたの人生には必要ないのかもしれません。
散らからない部屋にするために見直す2つのこと
片付けても片付けてもまた散らかる。なぜ散らかるのかわからない。いつも探し物をしている。時間がない!が口癖で、そんな自分が嫌になる。
そんなあなたが見直すことはたった2つです。
見直すこと① モノの量を減らそう
まずは、収納グッズを集めるのではなく引き出しに押し込むのでもなく、
☑︎ 壊れているモノ
☑︎ 不要なモノ
☑︎ 気に入っていないモノ
☑︎ 使っていないモノ
☑︎ 持っていたことすら忘れていたモノ
さよならしてモノの総量を減らしましょう。たとえきっちり整った状態ではなくても、モノが減っただけで部屋の雰囲気はガラリと変わります。とにかくこれは必須です。
見直すこと② 住所不定無職をなくそう
そしてもうひとつは、住所不定無職をなくすことです。散らかっている部屋って、住所不定無職のモノが多いんです。
☑︎ 収納する場所が決まっていないモノ
☑︎ 何に使うのかわからないモノ
☑︎ とりあえず置いてあるモノ
☑︎ 捨てようとまとめられているけれどなかなか捨ててすらもらえないモノ
居場所を決めてあげましょう。
それだけで部屋は片付きますし、二度と散らかりません。人と一緒で、モノにだって帰る場所や居場所が必要なんです。
持たない、増やさない、手放す。
です。まずモノを減らしてから、居場所を決めてあげる。それだけで二度と散らからなくなりますよ。
片付けたら人に舞い込んでくるギフトの話
いらないモノや思考は手放そう!そうしたら、空いたスペースにあなたへのギフトが舞い込んでくるよ!
こんな言葉、聞いたことはありませんか?多くの方々が口を揃えて言うだけあって、これは事実です。ただ、お部屋に限ってはモノを手放した後、ギフト何やってくるまでは少し時間がかかります。
いらないモノがたっぷりと詰まっていたスペース。モノがなくなったらなくなったで、
『ここ、新しい棚とか置けるじゃん!』
『とりあえずダンボールでも置こうかな』
と、何かを置きたくなるのが人の性。ですがそれは、時期尚早です。何かを置くためにモノを手放したんだっけ?本当はどんな暮らしをしたくて片付けたんだっけ?と、落ち着いて思い出してみましょう。今まであったものがなくなったことで、最初はその光景が見慣れなくて、居心地悪くて、変な感じがするかもしれません。ただ、これは『慣れていないだけ』です。その景色や状態に、慣れていないだけ。だから、慌ててそこを何か別のモノで埋めてしまうと、はい元どおり!なんです。
ない!不安!だから埋めなきゃ!
という欠乏と一緒ですよね。『ない』を埋めようとするからどんどんモノが溜まっていき、欠乏から手に入れたモノだから今度は手放せずに握りしめてしまうんです。
片付けられないのはただの癖とか性格のように感じるかもしれませんが、本当に心と密接しているので、部屋の状態だけじゃなくて心とかマインドの状態も直視したほうがいいんです。これは説明すると長くなるのでまた今度。
ないない!と、慌てて埋めようとしなくても大丈夫です。あなたの暮らしに必要なモノは全て揃っています。すでにあります。だから、
→早く新しいモノで埋めよう!
ではなく、
いらないモノがなくなった。
→自分が理想とする暮らしに一歩近づいた!
です。
いらないモノや思考を手放して舞い込んでくるギフトは、空いたスペースを埋めるために早々に手に入れる新しいモノではなく、自分が理想とする暮らしに一歩近づいた!という感情を味わえることやそこから起こす新たな行動、その先に繋がる理想の暮らし。これです、これ。これが片付けで困っていたあなたにしか価値がわからない、大切なギフトです。
片付けの最初の一歩は重く怖いもの
片付けは、最初の1歩、その次の2、3歩がめちゃくちゃ重いです。そもそも、片付けるのが嫌で目の前に広がる惨状を見たくないから今までずっと放置してきたのに…それに改めて向き合って片付けるだなんて苦痛ですよね。私なら絶対嫌です。
でも、そこで歩を止めたら何もかもがストップしてしまって何も変わりません。自転車だって、最初の漕ぎ始めは重いし辛いししんどいですよね。でもスピードに乗ってくると、サクサク漕げるようになりますよね。
私自身、今でこそスッキリとした快適生活を送っていますが、整理整頓を始めた最初はやっぱりしんどかったです。なぜ私はこれをとっているんだろう?え、何に使うのこれ?この書類の内容…古すぎる…!捨てるのもったいない!けど使わない!と、頭を抱えたくなるモノがたくさんありました。
最初はモノに向き合うのが本当に嫌だったし、そこに時間を使うのが嫌だったし、そんな状況を作り出した自分にものすごくイライラしていました。ただ、イライラしながら整理整頓するのは嫌だけど、だからといってまた放置するのはもっと嫌だから、好きな音楽聴きながら、美味しいワインを飲みながら、気持ちよく整理整頓していただけるように自分の機嫌をとりながら作業を続けました。
そうやって続けてたら、いろんなギフトが舞い込んできたんですよね。先述した、自分が理想とする暮らしに一歩近づいたという感情や理想の暮らしはもちろん、気付いていなかった自分のスキルや今まで蓋をしていた本音、仕事やプライベートの指標となるものがどんどん見つかって、そこから人生の流れが変わりだしたんです。ここまでくると、あとはウキウキで続けるだけ。整理整頓が自分の日常になるので、歯磨きと一緒で自然とやるし、振り回されないのです。
頑張ったからといって成果が出ないことなんて世の中たくさんありますが、片付けは頑張ったら頑張っただけちゃんと片付きます。1歩を踏み出し、2歩目、3歩目を出し続けていれば片付きます。やったらやっただけ成果が見えるし、あなたの幸福度は爆上がりするのです。
やるか、やらないか、それだけなんですよね。
整理整頓、やる?やらない?
さて、あなたは一歩踏み出しますか?それとも、『それ、取っておいて何に使うの?』という質問に答えられないモノを溜め込みながら、今の状況をキープしますか?
好きな道を選べますが、未来の自分が笑っている選択をしてあげてくださいね。
何から取り組めばいいのかわからない、具体的な整理整頓の進め方についてアドバイスが欲しい、という方はオンライン個別相談にお越しください。